スター・ウォーズのドラマシリーズ『キャシアン・アンドー』(原題:ANDOR)のシーズン2、第2話のあらすじと見どころ、キーワードを抽出しながらレビューしています。
『キャシアン・アンドー』は、Disney+(ディズニープラス)で視聴できます。
※ 入会が必要です。
構成としては、第1話から3話まで共通して、複数の登場人物の視点から様々な惑星での出来事が目まぐるしく切り替わります。
そのため、以下の登場人物それぞれの視点に分けてまとめました。
- キャシアン中心の出来事
- ビックス中心の出来事
- モン・モスマ中心の出来事
- 帝国軍(主に帝国保安局のデドラ)中心の出来事
極めて短いスパンでシーンを切り替えているのは、それぞれの場所で起きている出来事を限りなくリアルタイムに近い感覚で視聴者に体験させる狙いがあるように思います。
文章では、その切り替わりのタイミングに合わせるとわかりづらくなるため、一連の流れとしてまとめていますが、ぜひとも実際の映像で観て、この臨場感を味わっていただきたいものです。
キャシアン中心の出来事
キャシアンを捕らえた反乱グループは、2つに分裂していました。
第1話の銃撃で命を落とした2名(リカとクラブ)の死体を捜索していると、リカのゴーグルとクラブのブーツを見つけ、ブーツには脚の一部が残っていました…。
これは「獣」(※1)に食いちぎられたのかもしれないと、緊迫感が増します。

キャシアンたちがいる謎の惑星がどこなのかは後に判明しますが、ヤヴィン4です。
彼らが恐れる「獣」とは、ヤヴィン4に生息する「ヤヴィニアン・ドゥーダー」(Yavinian doodar)というクリーチャーです。
その鳴き声は、時として雷鳴と混同されることもあります。(👈これは伏線です)
互いを偵察しながら、戦いは膠着状態の様相を呈しています。
パイロット(キャシアン)とともにいる側と、ファイターの傍を陣取り食料を確保できる側。
条件は五分でしょう。
夜になり、いよいよ対決することを決断した双方のグループ。
元仲間同士の間で、血で血を洗う戦いが幕を開けてしまうのでしょうか。
キャシアンの監視を一人残し、両グループが対峙します。
緊張の瞬間です。
全員が武器を置くと、両グループのリーダー同士の話し合いが始まりました。
「5ハンドだ。ロスキ・ルールで。」
これにはキャシアンも「どういう意味だ?」と質問しています。
もちろん私も聞いたことがないワードです。
監視役は「負けた方が完全服従する」と答えますが、どのような戦いで、どう勝敗が決するのかは分かりません。
それぞれ「右腕」と呼ばれる仲間を選び、計4人で対戦するようです。
皆が息を飲む中、戦いの火ぶたが切って落とされようとしています。
その緊張感に乗じて、キャシアンは着々と脱出の準備を進めていました。
選ばれた4名が手を打ち鳴らし、掛け声に合わせて何やらジェスチャーをし始めました。
どうやら、ジェスチャーでのじゃんけん?のようなもののようです。
これはさすがに吹き出しました。
この緊迫感の中で絶妙な笑いを差し挟んでくる余裕とセンスがたまりません。
ジェスチャーの途中で雄たけびのようなものも入ります。ルールも意味もわかりません(笑)。
そしてついにキャシアンが動きます。
雷鳴(実は雷鳴ではないことがすぐに判明しますが)に合わせてブラスターを発砲し、監視役を制圧し、脱出に成功しました。
と、そこへ、あの「獣」「ヤヴィニアン・ドゥーダー」(Yavinian doodar)が現れます。
雷鳴だと思っていたのは、実は「獣」の咆哮だったのです。
現場は大混乱。その隙にファイターへ乗り込んだキャシアンは、空へと飛び立つのでした。
モン・モスマ中心の出来事
シャンドリラのモスマの私有地では、ルーセン・レイエルが広間に何かを運び、設置を指揮しています。
ペリン(モスマの夫)曰く「スカルダンのサプライズ」とのことで、リーダ(モン・モスマの娘)の結婚式のために用意したもののようです。
これが、ルーセンがモスマに秘密にした「ここに訪れた理由」なのでしょう。
夫から中身は何か知っているかと尋ねられたモスマは、「本当にシャンディ・マールなの?」と返しています。
このシーンではシャンディ・マールについて説明されませんが、後にスカルダンによって「2万5000年ほど前、シャンドリラがラカタに侵略された際、盗まれた寺院の像」であると説明されます。
「ラカタ」は、シーズン1の第4話でも言及されており、スター・ウォーズの歴史上、重要な存在になりつつあります。
シャングリラの結婚は、様々な伝統的な儀式の積み重ねになっているようで、その中のひとつに「婚礼ハイキング」なるものがあります。
山を登りながら、モンとヴェルが会話しています。
ヴェルが「頂上で何をするの?」と聞くと、モンが次のように答えます。
先祖の土地を眺め、子供たちが歌う
長老が手を振ると、全員が清められる
そんな中、シンタの話題になりますが、連絡が取れていないと明かします。
会話の中で、ヴェルはこのように発言しています。
どっちみちうまくいかない。
タイミング悪かった、私たち。
以前アップしたシーズン1のまとめ記事でも言及しましたが、やはりヴェルとシンタは恋人関係である(あった)ように思います。
婚礼ハイキングが終わり、盛大なパーティーが催されています。
日本で言えば、結婚披露宴のような位置づけなのでしょうか。
華やかなパーティーの裏で、モスマの友人であるテイ・コルマは苦しみの中にいました。
モスマが設立を依頼した財団は順調、スカルダン家との政略結婚の条件を飲んで融資を受けられたことにより、反乱運動で消えていた銀行残高の問題も解決。スカルダン自身もモスマ家との繋がりという恩恵を受けています。
どちらもテイ・コルマの働きによるものです。
しかし、当人のテイだけがそのあおりを受けて事業が下火になり、夫婦も別居状態にあります。
皮肉にも、僕に一番打撃を与えたのは、反乱活動。
活動のあおりで投資は散々。なんだか僕ばかりが - 損してる気が。
これまでは、ごく遠回しに状況を伝えようとしてきたテイでしたが、ここへきてある程度はっきりと「自分だけが割を食っている」として見返りを求める発言をします。
モスマはテイに感謝していますし、謝礼についても話し合うつもりでいるようですが、ルーセン・レイエルは事をより深刻に捉えていました。
式典は何事もないかのように進み、モンの夫、ペリンのスピーチが始まりました。
正直、内容にはあまり期待していなかったのですが、意外と(失礼ですが)良いことを言っていました。
要約すると、次のような趣旨のことを話していました。
人生は「痛み」、「悲しみ」や「不安」が訪れることが前提であり、「満足」「喜び」「楽しみ」といったプラスの要素は雲に隠れているもの。
だから、悲しみの雲を乗り越える術を学んでほしい。
プラスの要素は向こうから風に乗って訪れるものではなく、脆く儚いもの。
宝は、自ら探し出せ。
帝国軍中心の出来事
コルサントへ戻ったデドラ・ミーロは、アクシス(ルーセン・レイエルのコードネーム)を追う案件との兼務は難しいとして「ゴーマン計画」からの辞退を上官に伝えますが却下されます。
場面変わって標準局。ようやく登場しました、シリル・カーン。
新入社員らしき男に職務について説明しつつ、シリルが立てた大手柄の話をしていました。
シリル本人は、至って大真面目ですし、話している内容も至極まともなのですが、それが逆にコミカルな印象を与えます。
個人的には大変好きなキャラクターの一人です。
場面が切り替わり、とある高層マンションの一室で大きな窓から外を眺めるデドラの姿があります。
髪を下しており、別人のように見えます。
ドアの開く音がして、「戻ってたんだ?」と男性の声。誰かが帰宅したようです。
その声の主は、なんとシリル・カーンでした!
この状況は、一緒に暮らしている様子ですね。
これも以前アップしたシーズン1のまとめ記事でも言及した気になるポイントの1つです。
二人は、何かの予定をキャンセルしたがっている内容の会話を交わしていますが、どんな嫌な予定が入っているのでしょうか?
これは第3話で明かされますが、私も予想がつきませんでした。
その夜、ルーセンの古物商店「銀河古美術名品展」では、クレヤが誰かと通信しようとしていました。
ビックス中心の出来事
ミーナ=ラウでは、ビックスたちが暮らす地域に帝国軍の監査が迫っていました。
監査チームを率いているらしき中尉が、ビックスが修理に訪れていた家の倉庫で聞き込みを始めます。
聞き込みに紛れて、ビックスをラウという町へ食事に誘いますが、この時点で下心丸見えです。
ビックスはとっさに機転を利かせて「夫が許さないかと」と上手く断りますが、あきらめきれない様子の注意。
いや~な予感がします。
会話の途中でブラッソが「ザラ」とビックスを呼びますが、これは正体を隠すための偽名でしょう。
自分たちの区域に戻ったビックスたちは、夜に雇い主(ケレン)と今後のことについて話し合っていました。
意見や提案はいくつかでるものの、決定的な解決策はないまま、帝国の監査の日は近づいてきます。
最後に
第2話のタイトルは『サグロナ・ティーマ』。これはシャングリラの慣わしで、“サグロナ”(sagrona)という乾杯の掛け声に対し、“サグロナ・ティーマ”(sagrona teema)と返して乾杯に応じます。
タイトルからも分かる通り全体的には、モン・モスマ視点での出来事の比重が最も高く、キャシアン視点の出来事が次ぐ構成になっていました。
しかし、私が個人的に気になったのは、ビックスと帝国軍の中尉とのやり取りです。
ビックスは、シーズン1から悲劇に見舞われ続けています。
恋人のティム・カルロが自分を助けようとして射殺され、懇意にしていたサルマン・パアクは拷問を受けて命を落とし、ビックス自身も捕らえれた上にひどい拷問を受けます。
それらの悲劇は、すべて帝国軍によってもたらされたものでした。
ビックスを食事に誘った帝国軍の中尉には、明らかな下心を感じます。
どうか、これ以上の悲劇が彼女を襲うことがないように、と心から祈りましたが、その願いは次のエピソードで打ち砕かれることとなります。
第3話のレビュー記事はこちらです。

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