スター・ウォーズのドラマシリーズ『キャシアン・アンドー』(原題:ANDOR)のシーズン2、第10話から第12話を視聴してのレビューです。
『キャシアン・アンドー』は、Disney+(ディズニープラス)で視聴できます。
※ 入会が必要です。
いよいよファイナル・シーズンの最終3話となりました。
今回のレビューは、おおまかなあらすじは記述しますが、ストーリーに直結するネタバレは極限まで控えて進めます。
ストーリーに直接関係しない小ネタの解説を中心に、可能な範囲で感想を記述していきますが、ネタバレ0というわけにはいきませんので、ドラマを視聴いただいてからお読みください。
このドラマが傑作であることは説明不要であり、しつこく繰り返すまでもなく、面白いことはすでに保証付きです。
よって、ドラマを視聴した者同士で感じ方を共有する場という感覚で書いています。
最終の3話を視聴する際のポイント
クレヤの心情の変化と、周りを取り巻く状況に注視しながら観ると、より感慨深いものがあります。
第10話 『やめろ』
冒頭からデス・スターが話題に挙がります。
帝国保安局(ISB)で潜入捜査していたロニ・ヤングとルーセン・レイエルとの会話です。
もちろんデス・スターという名前は会話の中に出てきませんが、明らかにそうであることが文脈から分かります。
この後の展開は目を疑いますが、ここではネタバレはしません。
ちなみに、このシーンに登場する猫のような生き物は、トゥーカ(Tooka)です。
ロザルに生息するものは、ロズ=キャット(Loth-cat)と呼ばれ、アニメシリーズ『反乱者たち』では何度も登場し、ドラマ『アソーカ』でもサビーヌが飼っていました。
ルーセンが古物商店にある通信機を使えないよう処理しに戻った際、なんとそこへデドラ・ミーロが訪れます。
ついにルーセンの正体を暴きだしたのかと手に汗握りましたが、デドラ曰く「この店の前はよく通りかかって、以前から気になっていた」とのこと。
展示物を興味深げに見て回ります。
商品の中に贋作があるのかと問うデドラに対し、ルーセンが疑わしいものが2点あると返して出してきたのは、ノートランの短剣でした。
ノートランとは両生類種族で、最も有名なキャラクターとしては、ジェダイのキット・フィストーがそうです。
委託販売も受けていると知ったデドラは、自分も委託したい商品があると言い出します。
鞄から取り出したのは、ヴィンテージの帝国製スターパス・ユニットでした。
シーズン1からしっかり視聴されている方はピンときたでしょう。
やはりデドラはルーセンの正体を知っていたのです。
ルーセン・レイエル、絶体絶命の窮地を乗り切れるのか。
ここからストーリーの合間に、ルーセンがクレヤと出会ったいきさつ、その後の回想が挟まれます。
二人の会話は上司と部下のようには感じられず、まるで親子のようだと思ったことが何度もありました。
この回想を見ることで、その理由が分かります。
少女時代のクレヤがなんとも愛らしいです。愛想がないのに、それがまたかわいく見えるというのは不思議なものです。
何かを得るには何かを失う
ー ルーセン・レイエル
使い古された言葉ですが、ルーセンが言うことによって特別な重みが生まれます。
言葉そのものに力があるわけではなく、生き方が言葉に力を与え、言う者の命そのものの重みが加わるのでしょう。
クレヤの決断から目を背けないでください。
第11話 『他に誰が知ってる?』
全てを捧げて尽くしてきた帝国から、裏切り者の汚名を着せられるデドラ・ミーロ。
すべきことをやり遂げたものの、誰とも連絡が取れず、帝国から徐々に追い詰められていくクレヤ。
その頃キャシアンは、K-2SOとメルシと3人でギャンブルを楽しんでいました。
ここからしばらくは、まるでローグ・ワンでの二人の会話を思い起こさせるコミカルなやり取りが繰り広げられ、重苦しいムードが和みます。
クレヤからのパルス通信を受信したキャシアンとK-2SOは、規則を無視してUウイングでヤヴィンから飛び立ち、クレヤのいるコルサントへ急ぎます。
そのシップにはメルシも同乗しており、ひとりヤヴィンに残ったウィルモンは、その責めを負って監禁されることになります。
Uウイングの中で、K-2SOがこのように言います。
「私はコルサントでパレードに出たことがあります。
KXドロイドが200体。皇帝もいらした。」
プログラムを書き換えられても、帝国軍のドロイドだった頃の記憶メモリーが残っているということです。これには少々驚きました。
ゴーマンの虐殺に自分が加担したことも覚えていることになります。
そして、ついに帝国はクレヤの位置を突き止めます。
クレヤに迫る危機、果たしてキャシアンたちは彼女を救出できるのでしょうか。
船に残りたくないというK-2SOに「エンジンかけとけ」と言い残し、キャシアンとメルシはビルへと向かいます。
不貞腐れるK2。この流れは、完全に「振り」ですよね。
第12話 『ジェダ、カイバー、アーソ』
最終話を一言でまとめるならば、「K-2SO大活躍」です。
K2がいなかったら、この時点でキャシアンたちは全滅するか、全員逮捕されていたことでしょう。
そして、それは『ローグ・ワン』のミッション成功にも言えることです。
ヤヴィンでは即会議が開かれ、その場にいる反乱軍上層部(モン・モスマ、ベイル・オーガナ、ラダス提督、ノワー・ジェベル、ティンラ・パムロ)に向けてキャシアンが得た情報を話しますが、裏が取れていおらず推測の域を出ない、と信じてもらえません。
会議後のドレイヴンとキャシアン会話の中で、ティヴィックの名前が出ました。
どんどん『ローグ・ワン』に近づいていきます。
カフリーンの環へと立とうとするキャシアンの傍を兵士たちがランニングですれ違います。
その中には、パオの姿も見えました。
SWGoHプレイヤーには垂涎もののシーンです。
そして、デドラ・ミーロは見覚えのある囚人服姿で画面に映ります。
そうです。なんと彼女は、ナーキーナ5の強制収容所に入れられていたのです。
シーズン2の第3話でミーナ=ラウにタリアと取り残された「ビー」(B2EMO)がどうなったのか、ずっと気になっていましたが、ラストシーンでドロイドの友人と楽し気に遊ぶ様子が見られました。
そこには、ビックスの姿もあり、赤ん坊を抱いていました。
キャシアンとの子供であるはずなので、子孫を残せたことは喜ばしい限りです。
まとめ
今回は最終の3話ということで、「言いたい気持ち」を極限まで抑え、ネタバレを最小限にとどめ、小ネタも核心から逸れたもののみピックアップしてお伝えしました。
そのため、内容的には若干薄めになってしまっているかもしれませんが、ご了承いただければと思います。
この3話では、K-2SOの活躍を中心した「動」の部分と、クレヤを中心とした「静」の部分が上手くバランスをとって描かれていました。
特にクレヤについては、ルーセンと数十年という長い月日を共に過ごした盟友として、反乱同盟軍の人々との関りを通して変化していく心情が見事に描写されています。
この後は、続けざまに『ローグ・ワン』を観るしかないでしょう。
あまりいないかもしれませんが、『ローグ・ワン』よりも先に『キャシアン・アンドー』を観た方は、楽しみが倍増して羨ましく思います。
さて最後に、キノ・ロイが出てきませんでした。
私が気づかなかっただけで、どこかのワンシーンに登場していたのでしょうか。

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