Javaの代表的なフレームワーク「SpringBoot」について、ルールや使い方などを説明する前に、その説明を理解するために必須となる前提知識を示します。
それ以前に、この前提知識そのものを理解するためには、Java、そしてオブジェクト指向の基本的な知識が必要になります。
SpringBootとは
SpringBootとは、Javaのフレームワークです。
フレームワークとは「枠組み」という意味で、よく使われる機能が事前に用意されているものです。
よって、次のような方向性で学習を進めていくことになります。
「内部的な仕組みがどうなっているのか」、「なぜこう動くのか」ではなく
「こうプログラムすれば、こう動くルールになっている」ことを覚えていく。
このように表現すると、ただの暗記のように聞こえるかもしれません。
暗記する部分が多いのも確かですが、先行して理解しておくべき前提知識はあります。
何の前提知識もない状態での丸暗記には限界があり、記憶も定着しづらく、トラブルへの対処もできなくなるからです。
プロジェクトの構成
大分類を覚える
SpringBootでプロジェクトを作成すると、「src/main/java」と「src/main/resources」というフォルダが作成されます。

名前の通りですが、「src/main/java」には、.java ファイルだけが入ります。
「src/main/resources」には、.java 以外のファイルが入ります。
その下にある「src/test/java」には、作成したプログラムをテストするための .javaファイルが入ります。
中分類を覚える
まずは「src/main/java」から見ていきます。
作成したばかりのプロジェクトで「src/main/java」を開くと、次のようになっています。

「src/main/java」フォルダの中に、「jp.co.sample」というパッケージがあります。
※パッケージ名(jp.co.sample)は、プロジェクト作成時の設定により変わります。
このパッケージの中に、controllerやmodelといったjavaの役割に応じた各パッケージを作成していくことになります。
次に「src/main/resources」を見ていきます。
作成したばかりのプロジェクトで「src/main/resources」を開くと、次のようになっています。

- templates:
- htmlファイルが入る
- static:
- JavaScriptやCSS、画像などが入る
- application.properties:
- 設定ファイル
設定ファイル
SpringBootプロジェクトには、デフォルトで2種類の設定ファイルが作成されます。
1つは前項で既に登場している「application.properties」、もう1つが「build.gradle」です。

- application.propetries:
- 作成するアプリの環境設定用ファイルです。
- 拡張子を「.yml」に変更して使われる場合もあります。
- build.gradle:
- 主に、アプリの実行に必要な依存モジュールを設定するファイルです。
以上のことから、不具合の原因が設定関連である場合には、いずれかのファイルを確認することになります。
- インポートが有効にならないならば、build.gradleを確認
- データベースに接続できないならば、application.properties (application.yml) を確認
まとめ
「教材やサイトの記事を読み、プログラムを真似して作って動かして、一生懸命勉強しているのにSpringBootが分からない」
上記のような状況にお悩みの場合、本記事で提示しているような基礎知識が抜け落ちている可能性があります。
これはSpringBootについての説明を理解するための土台知識(の一部)になりますので、しっかりと理解・記憶しておくことをお勧めします。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
本記事についての質問、誤りの指摘、ご意見ご感想などありましたら、ぜひコメント頂ければ幸いです。
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