音楽には、気づけばリピートしてしまうような「クセになる」リズムがあります。
ベーシストであり作曲家のAlune Wadeが生み出した最新作『New African Orleans』は、まさにそんなアルバムと言えるでしょう。
アフリカン・リズムとニューオーリンズ・ジャズが融合したこの作品は、聴くたびに深みを増し、まるで音楽の旅をしているような感覚を与えてくれる名盤です。
アルバムのコンセプト—アフリカとアメリカをつなぐ音楽の架け橋
『New African Orleans』というタイトルが示す通り、このアルバムはアフリカの音楽ルーツとニューオーリンズのジャズ文化を絶妙にミックスしています。
ナイジェリアのジュジュ音楽(※1)、アフロビート、ニューオーリンズのブラスバンドなど、多彩な要素が組み合わさることで、まるで異なる大陸の音楽同士が会話しているかのような響きを持ちます。
Alune Wadeは、幼少期から音楽に触れ、長年ジャズやアフリカン・ミュージックの世界で活躍してきたミュージシャンですが、このアルバムではさらにその探求心を広げ、異なる文化が音楽の中で融合する可能性を見事に示しています。
お気に入り曲 —リズムとリフレインが織りなす魔法
アルバムの中でも特に際立つのが2曲目の「Boogie and Juju」、4曲目の「Voodoo Child」です。
「Boogie and Juju」は、ジュジュ音楽のグルーヴとブギーの軽快なビートが絶妙に絡み合い、体を自然と揺らす力があります。
そして何より「Voodoo Child」は、繰り返される「ハムハムハム」というフレーズが耳に焼き付き、気づけば口ずさんでしまうほどの中毒性を持っています。
このアルバムを聴いていると、自然と楽しい気持ちになり、まるで街角のライブ演奏に飛び込んだかのような感覚に包まれます。
リズムが生き物のように躍動し、ホーンセクションは音の波を作り出し、Alune Wadeのベースがそのすべてを支える柱です。
音楽の持つエネルギーがダイレクトに伝わってくる、まさに「一本取られた!」と思わせられる一曲(逸曲)です。
音楽を超えた文化の交差点
このアルバムを、単なるジャズやアフロビートの作品と侮っていると、(とても良い意味で)驚かされることになります。
アフリカとアメリカの音楽的ルーツが交差し、新たな響きを生み出しており、異文化の融合を祝うような音楽の祭典のように感じます。
『New African Orleans』を通じて、Alune Wadeは「音楽に国境がない」ことを証明し、異なる文化の影響を受けた音が見事に溶け合う瞬間を描き出しています。
それはまるで街角で繰り広げられる即興ジャムセッションのような、鮮やかな音の風景が広がっているのです。
聴いてみよう!
もしあなたがまだこのアルバムを聴いていないなら、ぜひ体験してみてください。
特に次のリスト中で、ひとつでも好みが当てはまる方であれば、ハマること間違いなしです。
- 癒される音楽を求めている
- 聴いていて楽しい音楽がいい
- ルーツ・ミュージックや民族音楽が好き
- ブラック・ミュージック LOVE


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