「ロックは聴きたいが、静かな(うるさくない)ロックがいい」という時ってありませんか?
私には、そういう気分の時がよくあります。
そこで今回は、なんとアルバム全体が静かでクールなロックで埋められている名盤を紹介する記事シリーズ第一弾として、管理人イチオシのアーティストを紹介していきます。
トニー・ジョー・ホワイト(Tony Joe White)
私の永遠のアイドル、トニー・ジョーです。
彼の音楽は、スワンプ・ロックというジャンルに分類されます。
スワンプ・ロックというと、多くの方は The Band やCCR(Creedence Clearwater Revival)といったビッグ・ネームを思い浮かべるかもしれませんが、トニー・ジョーはもっとずっと静かです。
ハイトーンでシャウトするなどということもなく、ギターの大音量での早弾きやディストーションなどもありません。
そして、ただ静かというだけでなく、クールでかっこいいというオマケ付きです。
文章で表現するならば、Velvet Undergroundの風味は感じますが彼らのように退廃的ではなく、Dire Straits を感じさせる部分もありますが彼ら以上にルーツ・ミュージック寄りです。
おススメのアルバム
トニー・ジョーのアルバムは全てが「静かでクール」なのですが、中でも特にそのコンセプトに合う作品を3枚に絞って紹介します。
※ 「静か」というポイントのみにフォーカスすると、最も条件に合致するのは3枚目に紹介するアルバムかと思います。
Black & White
1968年にレコーディングされ、1969年にリリースされた記念すべきメジャーデビュー・アルバムです。
5曲目の「Don’t Steal My Love」でのみ1か所シャウトする瞬間があるので、3枚に入れるか否か迷ったのですが、デビュー・アルバムであることを重視して選出しました。
聴いていただければ感じられるかと思いますが、ロカビリー、ブルース、カントリーが絶妙なバランスで融合されており、今作の時点で彼の音楽性はすでに完成されていることが分かります。
…Continued
1968年10月にレコーディングされ、1969年にリリースされたセカンド・アルバムです。
すごいペースでアルバムを出しており、制作意欲が溢れ出ていたのでしょう。
前作のデビュー・アルバムと比較すると、オルガンやホーンセクションを多用しており、ソウル感が強めになっています。
「ホーンセクションが多いと、うるさいのでは?」と想像される方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはなく、この編成でここまで落ち着いたサウンドになるのかと驚かれることでしょう。
論より証拠、ぜひ聴いてみてください。
The Train I’m On
レコーディング、リリースともに1972年の作品です。
カントリー色強めのナンバーが多く、そこにロック調の曲を絶妙な間隔で織り交ぜる構成は非常にバランスが取れており、聴いていて飽きがきません。
デビュー・アルバム時点でその音楽性は確立されていましたが、オリジナリティが加わり、ボーカルも自信にあふれて余計な力が抜けているように感じられます。
まとめ
今回は「静かなロック」で埋められている名盤アルバムを紹介しました。
トニー・ジョー・ホワイトは、こういった静かで、それでいてクールで渋く落ち着いたロックを生涯に渡って作り続けました。
晩年の作品は、ブルースに回帰した曲が多くなりますが、「静か」「クール」「渋さ」といった3点セットの魅力が失われることはありませんでした。
最後に、彼が亡くなる直前の2018年にリリースされたラストアルバムを紹介して、本記事を閉じたいと思います。
お気に入りの1枚が見つかりましたら、他のアルバムも聴いてみて頂ければ幸いです。


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