[株式投資] 高市銘柄のダークホース (2025/10/6)

副業支援

2025年10月4日、自民党の総裁選挙が投開票され、高市早苗氏が新総裁に選出されました(第29代)。

この結果はオールドメディアを中心とした大方の予想に反するもので、株式市場や為替相場の急変を伴うでしょう。

下馬評では、小泉進次郎氏の選出が濃厚とされていたため、いわゆる「小泉銘柄」が軒並み高騰していました。
とは言え、三つ巴戦を演じていた林芳正氏、そして高市早苗氏の姓を冠した「林銘柄」、「高市銘柄」も抑えていた投資家も多かったようです。

上昇が期待される「高市銘柄」

まずは、市場でもすでに動きが出始めている(高市氏を織り込み済みだった)銘柄リストから掲載します。
moomoo証券のサイトで「高市銘柄」として紹介されていた銘柄の一覧です。

コード銘柄名テーマ
186AアストロスケールHD宇宙開発
7711助川電気工業核融合発電
3692FFRIセキュリティサイバーセキュリティ
4026神島化学工業核融合発電
3446ジェイテックコーポレーション核融合発電
4258網屋サイバーセキュリティ
3927フーバーブレインサイバーセキュリティ
3687フィックスターズ量子コンピュータ
4493サイバーセキュリティクラウドサイバーセキュリティ

高市銘柄の選定理由の背景

高市氏の政策の柱は、一貫して安全保障の重視国力の強化を掲げており、その中で防衛力経済安全保障科学技術の分野を特に重視しています。

  1. 安全保障と防衛力の強化
    高市氏は、日本の防衛力の抜本的な強化を主張しており、防衛費の増額や反撃能力(スタンド・オフ・ミサイルなど)の保有、そして自国で国を守れる体制の構築の必要性を繰り返し強調しています。
    • 防衛力の強化は、防衛装備品や関連技術を扱う企業への公共投資の増加、ひいては業績向上につながると期待されます。
  2. 経済安全保障と戦略分野への投資
    高市氏は、経済安全保障担当大臣を務めた経験もあり、サイバーセキュリティ、宇宙開発、半導体、核融合などの戦略分野への国主導による投資を推進しています。
    • サイバーセキュリティ:日米同盟などにおける情報共有のリスクを鑑み、サイバー防衛力の強化を最重要課題の一つとしています。このテーマは、画像の「FFRIセキュリティ」や「フューバーブレイン」「サイバーセキュリティクラウド」といった銘柄に明確に反映されています。
    • 核融合発電:エネルギー安全保障の観点から、次世代エネルギーである核融合開発を国家プロジェクトとして加速させる姿勢を示しています。これは画像の「助川電気工業」「神島化学工業」「ジェイテックコーポレーション」といった銘柄に繋がっています。
    • 宇宙開発:「アストロスケールHD」など、宇宙開発分野も戦略技術として重要視されています。
  3. 科学技術とイノベーション
    量子コンピュータのような最先端の科学技術も、国力強化に不可欠な要素として強く推し進める方針です。
    • 関連技術を持つ企業や、官民で連携してプロジェクトを進める企業が注目されます。これは画像の「フィックスターズ」などの銘柄に反映されていると考えられます。

ダークホースの穴場銘柄

前項のリストにピックアップされていない銘柄から私が特に注目している穴場銘柄があります。

それは、NTT [9432] です。

NTTは、高市氏が掲げる経済安全保障政策デジタル技術戦略において、極めて重要な位置を占める銘柄と言えます。

  1. 経済安全保障における通信インフラの重要性
    高市氏は経済安全保障担当大臣を歴任しており、日本の重要なインフラや先端技術を守ることに強いこだわりを持っています。特に、情報通信分野は安全保障上の生命線と見なされており、NTTはその中核を担う企業です。
  2. デジタル技術戦略と先端技術開発への期待
    高市氏の政策は、宇宙、サイバー、AIなどの先端技術への投資を強化することを柱としています。
    • NTTは、AIや量子技術など、高市氏が重視する戦略分野で巨大な研究開発投資を行っており、その成果が政策的な後押しを受けることが期待されます。
  3. 量子暗号通信とサイバーセキュリティ
    高市氏は、サイバー攻撃の脅威が増す中で、「量子暗号通信技術」の社会実装に注力することを明言しています。
    • NTTは、現在のコンピュータでは解読不可能な「量子鍵配送(QKD)」などの技術開発において世界トップレベルにあり、これこそが国家の機密情報や金融資産を守る究極のセキュリティ技術として期待されています。
    • 量子技術をいち早く実用化し、安全な通信インフラを確立することは、日本の情報優位性と経済安全保障を担保する上で最優先の課題の一つです。
  4. 世界的に注目されている量子コンピュータ
    高市氏は、「富岳」後の次期国家プロジェクトとして、「国産の量子コンピュータ」の開発に集中的な投資を行う方針を示しています。
    • NTTは、独自の強みである光通信技術を応用した「光量子コンピュータ」の開発に取り組んでおり、超伝導方式など、他の方式と並行して国家的な技術開発競争の一翼を担っています。
    • 内閣府が掲げる「量子未来社会ビジョン」では、2030年に量子技術による生産額を50兆円規模にする目標が設定されており、NTTはこの目標達成に向けたエコシステム(産業基盤)構築の中心企業の一つです。

配当 & 優待も秀逸

NTTは過去に複数回株式分割を実施しており、直近では2023年7月です。

  • 効力発生日:2023年7月1日
  • 分割比率1株を25株に分割

そのため現在では140~150円という安価な株価で取引されているわけですね。

しかしながら、配当利率はさすがの3%超え(しかも15期連続増配中)で、さらに株主優待まで完備しています。
優待内容の概要は次の通りですが、権利獲得条件やエントリー方法などの詳しい情報はNTTの当該公式ページをご確認ください。

  • 優待内容:dポイント
  • 保有期間ごとのポイント数
    • 2年以上3年未満 👉 1,500ポイント
    • 5年以上6年未満 👉 3,000ポイント
  • 注意事項
    • 毎年進呈されるとは限りません
    • 同一の株主番号で得られる最大のポイント数は4,500ポイントです

まとめ

最初にリストアップした銘柄は「核融合」「サイバーセキュリティ」など、個別の政策テーマに特化した企業が多いのに対し、NTTは「情報通信インフラ全体」と「先端技術開発」という、高市氏の経済安全保障と国力強化の根幹に関わる、より広範なテーマで恩恵を受ける可能性が高い基幹銘柄と言えます。

中でも量子コンピュータは日々世界からの注目度を増しており、IonQやArqit Quantum、D-Wave Quantumなど、株価が急騰している銘柄が目立ちます。

ただし、もちろん注意すべき点もあります。

市場が「高市銘柄」として短期的な物色を集中させる銘柄とは根本的に異なり、NTTは時価総額が大きく、政策の恩恵が長期的な企業価値向上を通じて現れる性質がある点は留意が必要です。

そして最後に、本記事の執筆を開始した2025年10月4日時点では、NTTの株価は154円台でした。
それが本日2025年10月6日には、寄付き前から158円台の売り注文も散見され、始値157.8円という「窓開け」での寄付きとなりました。

すでにダークホースとは言えなくなってしまいましたが、156円台前半まで下がるタイミングもあり株価の変動は落ち着きを見せているため、引き続き「絶好の買い場」ではないでしょうか。
(最終的に本日10/6は終値156.2円でした。)

2025/10/07追記:続報

昨日から値を下げて終値が155.1でした。
しかし、この値下がりには大きな意味と今後への期待があります。

この時点での信用取引(特に買い)の残高が約1億以上ありました。
そして、この日の出来高は2.41億で、1円以上の値を下げました。

この結果が意味することは、期限切れ/強制決済になったものの多くが整理され、売り圧力は激減したと考えられます。
その上に、ここまで記述してきた好材料に加え、NTTは自社株買い(2,000億円分)を発表しており、10月1日にその進行状況(英語版 / 日本語版)が公開されました。

  • 当初の自社株買いの計画(2025年5月9日決議)
    • 取得し得る株式の総数(上限)15億株(発行済株式総数に対する割合1.81%)
    • 株式の取得価額の総額(上限)2,000億円
    • 取得期間2025年5月12日~2026年3月31日
  • 取得の実績(2025年9月30日時点)
    • 取得した株式の総数224,951,900株
    • 株式の取得価額の総額35,845,601,350円

上記の情報から、消化状況: 計画上限2,000億円に対し、約358億円(約17.9%)が消化されたことになります。
また、残りの余力: 残り約1,642億円の自社株買いの余力が、2026年3月31日まで残されていることを示しています。

これは言うまでもなく、NTT株にとって極めて強力な下支え要因(買い支えの原動力)が、まだ8割以上も残っていることを再確認させるポジティブな情報です。

以上のことから、10/09のオプション満期日を超えたあたりから数日内には少しずつ、緩やかな上昇トレンドに転換することが予想されます。

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