【株式投資】結局、行き着く答えはGoogle(Alphabet)になる ―― 逆転劇の歴史が絶対王者の証

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投資を続けていると、時として新しく現れる輝かしい新星に目を奪われることがあります。
しかし、荒波が引いた後に残っているのは、いつも静かに、それでいて圧倒的な存在感を放つこの銘柄でした。

以前からその歩みを見守り続けてきた私ですが、改めて一つの確信に至っています。
この企業には、どれほどの苦境に立たされようとも、如何に大きなハンディを背負おうとも、それを必ずひっくり返す特異な力がある。

かつてネット黎明期に起きた歴史的な交代劇、そして今、私たちの目の前で静かに進行している現代の逆転劇。
さらには、あの「投資の神様」がエントリー基準とする明確な指標を照らし合わせても、強固な土台は揺らぎません。

なぜGoogleなのか。
このモンスター企業が「絶対王者」である、動かぬ証拠を紐解いていきましょう。

第1章:「元祖」を飲み込んだ「後発」の 衝撃的歴史

1990年代後半、私が初めてインターネットに触れたのもその時代でした。
当時のインターネットの世界には、誰もがひれ伏す絶対的な「元祖」が存在していました。

インターネット検索において圧倒的シェアを誇っていた Yahoo です。

Yahooは、ネットの入り口(ポータル)として君臨し、人間が手作業でサイトを分類する「ディレクトリ型検索」を提供していました。
私自身も含め、当時の人々にとってはYahooのカテゴリーを辿って情報を探すのが当たり前であり、「Yahooに載っていないサイトは存在しないも同然」とまで言われた時代です。

そんな巨大な先行者が市場を支配していた1998年、最後発でインターネットビジネスに参入したのがGoogleでした。
検索市場はすでに飽和状態だと信じられていた時代、Googleは「人力」に頼るYahooに対し、純粋な「アルゴリズム」の力で挑みかかりました。

Googleは「リンクの数と質」でページの重要度を測る独自の仕組みを構築しました。
爆発的に増え続けるインターネットの情報を、人力ではなくテクノロジーの力で一瞬にして整理することを可能にしたのです。

「元祖」という肩書きも、極めて有利に働く先行者利益も、Googleの圧倒的な利便性の前では無力に等しいものでした。

今なお続く「真っ白な画面に検索窓が一つだけ」というインターフェイス。
そのシンプルで強力なウェブサイトは、Yahooの「情報を集める」というポータル戦略を、「知りたいことを最短で届ける」という検索戦略で、わずか数年のうちに完全に飲み込んでしまいました。

この歴史が教えてくれたのは、「Googleという企業は、先行者が作り上げた市場であっても、圧倒的技術でシェアを奪取する力を持ったモンスターである」という事実でした。

そして今、この「衝撃的な歴史」は、形と相手を変えて現代に再現されようとしています。

第2章:現代によみがえった「Googleの逆襲」

「歴史は繰り返す」という言葉があります。

2022年末、世界中に激震が走りました。OpenAIによるChatGPTの登場です。

「検索の時代は終わった」「Googleは『イノベーターのジレンマ』に陥り、AI競争に敗北した」……。市場からはそんな厳しい評価が相次ぎ、王座滑落の危機が叫ばれました。
Googleは後発としてAI「Gemini」をリリースしたものの、精度の低さや不自然な挙動が目立ち、世の中からの評判も決して芳しいものではありませんでした。私も当初使ってみましたが、その評判には概ね同意、という感想でした。

しかし、またしてもここでGoogleというITモンスターの真価が発揮されます。

かつてYahooを抜き去った時と同じ「後発からの逆転劇」を、今度は数年どころか、わずか数ヶ月の単位で演じてみせたのです。

自社開発のAI専用チップ(TPU)という強固なインフラ、そしてYouTubeやAndroidという圧倒的なデータソース。これらをフル稼働させたGoogleは、瞬く間にGeminiを驚異的なレベルへと進化させました。

さらに、決定打となったのが、まさに今日(2026年1月21日)に公開された「Appleの次世代SiriへのGemini搭載」という衝撃的ニュースです。

Apple社と言えば、内製化と独自性を極めて重視することでも定評がありますよね。
そのAppleが、自社の「脳」として他社でありライバルでもある Google のAIを選んだ。
それは、先行していたOpenAIをも退け、Googleが再び「AIインフラの標準」へと返り咲いたことを意味します。

相手が「元祖」であろうと、参入タイミングで後発になろうと、最後には必ずひっくり返す

現在、私たちの目の前で進行しているこの逆襲劇は、Googleが誰にも真似できない「逆転のDNA」を持った絶対王者であることを、改めて世界に知らしめています。

第3章:「投資の神様」の厳格な基準をクリアした重要3指標

Googleがどれほど鮮やかな逆転劇を見せようとも、それが単なる「一時的な栄光」や「技術の自慢」で終わるなら、投資家として資産を長期で託すには足りません。
しかし、この企業の凄まじさは、その劇的な物語が「冷徹な財務データ」によって完璧に裏付けられている点にあります。

そのデータとは、2025年にこの銘柄へ巨額を投資した「投資の神様」ことウォーレン・バフェット氏が株式購入(エントリー)する際に重視する3つの指標です。

3.1. 自己資本利益率(ROE):30%超の驚異

バフェット氏は、効率的に利益を生み出す力を示すROEを極めて重視します。具体的には15%以上を優良企業とみなすと言われています。

さて、Google(Alphabet)はどうでしょう。
2026年1月現在、なんと30%を超える水準を叩き出しています。(ソースはこちらの「Return on Equity (ttm)」項目を参照しています。)
これほど巨大な時価総額を持ちながら、ベンチャー企業のようなスピード感で資本を増殖させ続ける「利益を生む筋肉量」が、王者の力の源です。

3.2. 負債対資本比率:鉄壁の財務

「借金で成長を底上げしていないか」という点は、バフェットが最も厳しく見るポイントの一つで、0.5(50%)以下を推奨しています。

さて、我らがGoogleの負債比率はどうでしょう。
約0.09ですと!?(ソースはこちらの「Total Debt To Equity」項目を参照しています)。
この数値はもはや実質的に無借金経営と言えるほど、財務は鉄壁です。

金利上昇や資金調達に頭を抱える企業も多い中、自社で稼ぎ出したキャッシュだけで次世代AI(Gemini)への巨額投資を行い、さらに株主還元までこなす(配当があることも驚きですよね)。
この「自給自足力」は、不透明な市場における最強の防衛線となります。

3.3. 株価収益率(PER):妥当な価格

「素晴らしい企業を、妥当な価格で買う」、それが神様バフェットの鉄の信条です。

AIへの過度な期待で他社のPERが40倍、50倍と膨れ上がる中、Googleは利益成長に対して依然として30倍前後と、相対的に控えめな評価に留まっています。
バークシャー・ハサウェイが投資した時期にはもう少し低かったので、なおさら「実力に対する割安感」が際立ち、バフェット氏を動かした決定打になったのでしょう。

これら3つの指標を照らし合わせれば、Googleという銘柄が、物語としての魅力や面白さだけでなく、「投資対象として極めて堅牢な実力」を持っていることが分かります。

夢や期待だけで語られる銘柄も多い中、これほどまでに「数字」が味方してくれる存在は、他にそう簡単には見つけられません。

第4章:王者からの贈り物

企業の歴史、そして指標の数値という両側面からGoogleの「絶対王者」たる所以を見てきましたが、最後にもう一つ、投資家にとって無視できない大きな変化に触れておかなければなりません。

2024年から始まった「配当」という名の、王者からの贈り物です。

利回り自体は決して高いものではありません。
しかし、この巨大な成長企業が「配当を出す」という決断を下したことには、数字以上の重みがあります。それは、AIへの巨額投資を続けながらも、株主へ利益を還元するだけの「圧倒的な現金の余力」があることの宣言に他ならないからです。

私にとってこの配当は、激しい相場変動の中でGoogleが「王者の椅子」に座り続ける証であるとともに、機会損失を防ぐための最強の精神安定剤となっています。

第5章:購入時の心得

これからGoogle(Alphabet)への投資を検討、あるいは買い増しを考えている方へ、私なりの「三種の心得」を記しておきます。
バフェット氏の心得とは重みが比べ物になりませんが、参考にしていただければと思います。

  1. 「逆転のDNA」を信じる
    • Googleと言えども、短期的には他者に先行を許すことがあります。しかし、歴史が証明している通り、彼らは後発参入であってもいずれは全てを飲み込みます。一時的なニュースで株価が揺らぐ時こそ、王者の底力を信じる局面です。
  2. 高値掴みを避け、エントリーを見極める
    • Googleと言えども、毎日休まず株価が上がり続けるわけではありません。長いスパンで見ればいずれ買値を追い抜いていく実力はありますが、投資である以上、高値掴みは避けたいものです。王者の強さを信じつつも、日々のチャートや市場の地合いを冷静に観察し、納得できるタイミングでエントリーする姿勢を忘れないでください。
  3. 無理のない資金管理(端株の活用)
    • やはり、このレベルの銘柄になると1株あたりの単価も決して安くはありません。一度に大きな資金を投じるのが難しい場合は、無理をせず「端株(1株未満)」単位での購入から検討してみるのも良いでしょう。小刻みに積み上げていくことで、時間的な分散を効かせながら「Googleの株主」になることができます。

第6章:リスクの明文化

世の中では、やれ「AIバブルが崩壊する」だの、「電力不足でAIが失速する」だの、あれこれ雑音が聞こえてきます。
しかし、単なる「雑音」として耳を塞いでしまうのは投資家として失格ですよね。
他にもAIビジネスに対するリスクはあるので、明文化しておきましょう。

  • 法的・権利的な地雷原(著作権と規制)
    • 著作権侵害のリスク: AIの学習に使われた膨大なデータに、クリエイターや企業の著作物が無許可で含まれているという批判です。ニューヨーク・タイムズがOpenAIを提訴したように、将来的に巨額の賠償金や、学習データの破棄を命じられるリスクがあります。
    • AI規制法の誕生: EUなどで「AI法」が成立したように、世界中で規制が強まっています。開発スピードの鈍化や、コンプライアンス維持のためのコスト増が懸念されています。
  • 社会的信用の失墜(情報の不正確さ)
    AIの技術的限界がもたらす問題です。
    • ハルシネーション(幻覚): AIがもっともらしい嘘をつく現象です。検索エンジンを中核とするGoogleにとって、情報の正確性は「命」です。AIが誤情報を拡散し、ユーザーの信頼を損なうことは、ブランドの根幹を揺るがすリスクになります。
    • ディープフェイクの悪用: 精巧な偽動画や偽音声による詐欺、世論操作。これらに自社のAI技術が悪用された場合、企業としての社会的責任(ESG的な評価)が厳しく問われることになります。
  • 社会構造への摩擦(雇用と格差)
    • 「AI失業」への反発: 事務職、ライター、プログラマー、デザイナーなど、多くの職種がAIに取って代わられる恐怖。これによる広範な社会不安や、テック企業への逆風(増税や強力な独占禁止法の適用など)が強まる可能性があります。
    • スキルの二極化: AIを使いこなせる人とそうでない人の格差が広がり、社会的な不安定要素となる懸念です。
  • 技術的な壁(データの枯渇)
    • 「学習データ」の限界: 高品質な人間によるテキストデータは、2020年代後半には底を突くと予測されています。AIが「AIの作ったデータ」を学習し続けると、知能が劣化する(モデルの崩壊)という研究もあり、成長が頭打ちになる可能性が指摘されています。

多様なリスクが存在していて不安になるかもしれませんが、私は正直なところまったく心配していません。
ここまで述べてきたように、如何なる難題が降りかかろうとも、Googleはひるむことなく立ち向かい、すべてを乗り越えてきたからです。

一例として、GoogleがAI(Gemini)のリリースで他社に一歩遅れたのは、これらの「法的リスク」や「情報の正確性」をクリアするために、内部で極めて厳しい倫理審査を行っていたからだと言われています。

急ぎすぎて自滅するベンチャーが多い中、「0.09」の負債比率という圧倒的な余裕を持ちながら、これらの高い壁を一つずつ着実に乗り越えていくGoogleの姿は、リスク回避の観点からも評価されています。

記事の結びに ―― 物語はさらに続く

現在のGoogleは、AI分野で脚光を浴びているため、前章のリスクが必要以上に取り沙汰される状況もうなずけます。
しかしGoogleはAI事業以外にも多くのビジネスで世界のトップを走り、今後必ず訪れるであろう量子コンピューターの時代において、IBMとしのぎを削りながら量子技術の進歩を牽引けんいんしています。

彼らは常に一歩先の時代を見ているのです。

「結局、行き着く答えはGoogleだった。」

幾多の逆転劇を演じてきた歴史と、投資の神様をも納得させる圧倒的な数字。そして新たに加わった株主への贈り物。
これらすべてが、Googleがただの巨大企業ではなく、時代を超えて君臨し続ける「絶対王者」であることを証明しています。

私はこれからも、この揺るぎない城をポートフォリオの中核に据え、次なる世界の変革を楽しみに待ちたいと思います。

私の2026年1月現在の全保有銘柄は👇です。
完全なる安定型指向です。

謎にカナダ株が多いのは、『赤毛のアン』の大ファンだからです。
もちろん、カナダなら何でも良いわけではなく、企業のファンダメンタルズはしっかり調査して銘柄を選んでいますよ!

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