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イントロダクション:なぜ新しい投資テーマを探すべきなのか
半導体やAI、仮想通貨といった過去数年間の主要な投資テーマが、すでに多くの投資家によって知られています。
そういった分野の直接的な銘柄の株価は高騰し、「ブルーオーシャン」(まだ競合が少なく、大きな成長が見込める市場)を見つけて利益を出すのが難しくなっている現状があります。
これらの分野はさまざまな業界と関連・連動するため、間接的には今後も広がりを見せ続けるとは思いますが、2025年も後半に差し掛かった今こそ2026年を見据えた新たなテーマを探し出す良いタイミングではないでしょうか。
今後の注目テーマ一覧
もったいぶらずに、これからの投資先として私が最も注目しているテーマ5選を最初にお伝えしておきます。
以下の革新的な分野です。
今回は、これらの中から、最注目のテーマを1つに絞って魅力を紹介していきます。
- eVTOL (電動垂直離着陸機)
- 量子コンピュータ
- 宇宙関連
- 次世代エネルギー
- バイオテクノロジー
注目度No.1:eVTOL (電動垂直離着陸機)

eVTOLとは、electric Vertical Take-Off and Landing aircraftの頭文字を取った略語で、日本語では「電動垂直離着陸機」と呼ばれます。
都市部の渋滞を回避し、人や物の輸送を効率化する次世代の移動手段として期待されてるだけでなく、「電動」であるが故に環境面のエコ効果(脱炭素化)への貢献もあります。
空飛ぶタクシー (エアタクシー) やドローン物流など、新たな市場を創造する大きな可能性を秘めており、中国やドバイでは実用化も開始、あるいは決定されています。
投資の魅力
私がこのテーマ (eVTOL) を第一位に選んだ最大の理由は、心から応援できる製品・サービスであり、夢もありながら実現性も高いからです。
だって、「空飛ぶタクシー」ですよ?最高じゃないですか。
そして、他にも様々な投資の魅力にあふれています。
既存交通インフラの再定義:
道路や鉄道に代わる、第3の移動手段として、都市間の移動を根本から変える可能性を秘めています。これにより、都市のあり方や人々の生活スタイルにも大きな影響を与えるでしょう。
「空飛ぶタクシー」と聞くと、さぞ運賃が高いのではないかと思われるかもしれません。
しかし、電動で動くことや、製造コストのカットなどにより、従来のタクシー料金と大差ない値段での運用が想定されているようです。
航空業界の脱炭素化:
eVTOLは電動であるため、二酸化炭素を排出せず、騒音も少ないという特徴があります。
これは、航空業界の脱炭素化という世界的な潮流に沿ったものでもあり、環境意識の高い投資家にとって魅力的です。
具体的な商業化への進捗:
Joby Aviation (JOBY) やArcher Aviation (ACHR) のように、FAA(米国連邦航空局)の認証プロセスの最終段階到達という、具体的なマイルストーンをクリアしている企業が複数存在します。
これにより、実用化への道筋がより明確になり、投資判断がしやすくなっています。
この機を逃せば、買うのを躊躇する株価になっていることもありえるタイミングなのかもしれません。
多様なビジネスモデル:
機体開発・製造だけでなく、エアタクシーサービスを運営する企業、バーティポートを開発・運営する企業など、関連するビジネスモデルが多岐にわたります。
これにより、投資家は多様なアプローチでこのテーマに関わることができます。
eVTOLテーマの保有銘柄
私が保有しているのは、次の2銘柄です。
- Joby Aviation (JOBY)
- Archer Aviation (ACHR)
ジョビー・アビエーション/Joby Aviation (コード:JOBY) は、eVTOL(電動垂直離着陸機)の開発において業界をリードする企業のひとつですが、多くの有力な競合他社が存在します。
その最大のライバルがアーチャー・アビエーション (コード:ACHR) です。
私は、両社の株をバランスよく保有することで、リスク分散しつつ一挙両得も狙っています。
JOBY vs ACHR
2025年9月現在、多くの専門家や市場参加者は、Joby Aviation (以降「JOBY」) が競合他社に一歩リードしていると見ています。
特に以下の点がJOBYの強みとされており、この分野での先行者としての地位を確立しています。
- FAA(米国連邦航空局)の認証プロセスでの進捗
- 型式証明の取得: JOBYは、eVTOL機が商業運航を行うために不可欠なFAAの型式証明(Type Certificate)の取得プロセスにおいて、最も進んでいる企業のひとつです。すでに5段階ある認証プロセスの最終段階に入っており、競合他社に先んじています。この認証の進捗は、商業化への最も大きなハードルであるため、JOBYの最大の強みとされています。
- 技術開発の垂直統合
- 自社開発: 多くの競合他社がサプライヤーから部品を調達するのに対し、JOBYはバッテリーやモーター、ソフトウェアなど、主要な技術を自社で開発・製造する「垂直統合」モデルを採用しています。そのため、技術的なノウハウを蓄積し、品質管理やコスト削減を効率的に進められる点が強みです。
- 大手企業との強固なパートナーシップ
- トヨタとの協業: トヨタ自動車からの大規模な出資に加え、製造技術や品質管理に関する協業体制を構築しています。これは、将来の量産化において非常に大きなアドバンテージとなります。
- デルタ航空との提携: 米国の大手航空会社であるデルタ航空との提携により、ニューヨークやロサンゼルスといった大都市でのエアタクシーサービスの展開に向けた具体的な計画が進められています。
一方で、最大のライバルであるArcher Aviation (以降「ACHR」) も、手をこまねいているわけではありません。
ACHRも負けじとユナイテッド航空やステランティスとのパートナーシップを築き、JOBYに続く形でFAA認証プロセス (最終段階に到達) を進めています。
これは、Joby Aviationと同様の進捗であり、この分野における両社のリードを裏付けるものです。
2024年5月に、ACHRは、同社の「Midnight」機体に対するFAAからの「最終耐空基準(Final Airworthiness Criteria)」の発行を受けました。これは、認証プロセスの非常に重要なマイルストーンであり、実質的に型式証明取得に向けた最終段階に進んだことを意味します。
この進捗により、ACHRはJOBYと並び、この5段階のプロセスで最終段階に到達した数少ないeVTOL企業の一つとなっています。
世界のeVTOL市場でのJOBYとACHRそれぞれのビジネスモデルをまとめると、以下のようになります。
JOBYのビジネスモデルは「垂直統合モデル」です。
- 技術的優位性: JOBYはモーターやバッテリー、ソフトウェアなど、eVTOL機の主要な部品を自社で設計・製造しています。これにより、各部品を機体に最適化することができ、コストを抑えつつ高い性能(航続距離や速度)を実現しています。
- 品質管理の徹底: 部品を自社で管理することで、品質を厳密にコントロールできます。これは、安全性が最も重要視される航空機開発において、大きな強みとなります。
- ノウハウの蓄積: 自社で開発を進めることで、独自の技術ノウハウを蓄積できます。これは、長期的な競争力を維持する上で不可欠です。
ACHRのビジネスモデルは「外部委託モデル」です。
外部のサプライヤーに製造を委託するモデルを採用しており、JOBYとは異なる優位性を追求しています。
- 資本効率の高さ: 自社で大規模な製造施設を持つ必要がないため、初期投資を抑えることができます。これは、資金調達の負担を軽減し、よりリーンな経営を可能にします。
- 製造スケールの加速: 自動車メーカーのステランティスと提携することで、大量生産のノウハウを活用し、迅速な生産体制を構築できます。これにより、JOBYよりも早く生産規模を拡大できる可能性があります。
- 認証リスクの低減: 既存の航空宇宙サプライヤーが提供する実績のある部品を使用することで、FAAからの認証プロセスをスムーズに進められるという側面もあります。
その他の注目テーマ①「量子コンピュータ」
こちらも私が大変注目しているテーマの一つです。
IBMが最もお勧めではありますが、株価が$200を超えています。
ただ、IBMに関して言うと、株価は高いですが決して「割高」とは思いません。(私も保有しています)
IBMは量子コンピュータ分野において、これからも業界をけん引し続けるでしょうし、量子コンピュータ以外の分野でも安定性があり、これほどの大型株でありながら配当利率も高い (2025年9月25日現在で2.5%!) です。
資金に余裕があれば保有しておく価値はじゅうぶんにあると言えます。
投資の魅力
量子コンピュータは、従来のコンピュータでは解決できないような複雑な問題を一瞬で解くことを目指す技術です。
金融、創薬、素材開発など、様々な産業を根本から変革する可能性を秘めています。
市場はまだ非常に小さく、主要プレイヤーの株価もまだ比較的低い位置にあることが多いため、将来の成長を見込んで長期的に投資する魅力があります。
ただし、まだまだ実用化や収益化は限定的で、本格的な普及は数年先であろうことから、変動も大きく株価が上下しやすいリスクもあります。
- 実用化までの道のり: 商用レベルでの実用化はまだ先であり、いつ実現するかわからない不確実性が高い。
- 技術のブレークスルー: 競争が激しく、特定の企業が技術的なブレークスルーを起こし、一気に他社を突き放す可能性がある。
- 投資先の難しさ: 多くの企業が未上場であるか、あるいは大企業の一事業部門であるため、直接投資できる銘柄が限られる。
その他の注目テーマ②「宇宙関連」
宇宙開発は、かつて国家主導のプロジェクトでしたが、近年はSpaceXやBlue Originなどの民間企業が主導権を握るようになりました。
通信衛星、地球観測、宇宙観光、さらには月や火星の資源探査など、多岐にわたる事業が展開されています。
また、近年の世界情勢の緊張から注目されているテーマのひとつでもある「防衛株」にも強く関連します。
その他の注目テーマ③「次世代エネルギー」
地球温暖化やエネルギー安全保障への意識の高まりから、持続可能なエネルギー源への投資が加速しています。
世界各国の政策支援が厚く、グローバルな脱炭素の流れが追い風となるのも強みであり、投資の魅力でしょう。
代表的な分野は以下の通りです。
- 小型モジュール式原子炉(SMR): 従来の原発より安全性が高く、設置場所の制約が少ない次世代の原子力発電技術。
- 水素エネルギー: 製造から貯蔵、利用まで幅広い分野で技術開発が進行中。
- 地熱発電: 地球内部の熱を利用するため、天候に左右されず安定した電力供給が可能。
その他の注目テーマ④「バイオテクノロジー」
AIの進化は、創薬や遺伝子解析といったバイオテクノロジー分野にも大きな変革をもたらしています。また、医療機器やデジタルヘルスケアの分野でも、新たな技術が次々と登場しています。
人類の健康や寿命に直結する分野であり、需要が尽きることがないため、バイオテクノロジーは「永遠の注目テーマ」とも言えるでしょう。
代表的な分野は以下の通りです。
- 遺伝子治療・細胞治療: 難病の根本治療を目指す技術。
- 個別化医療: 患者一人ひとりの遺伝子情報に合わせて最適な治療法を提供する技術。
- 手術支援ロボット: 精密な手術を支援するロボット技術。
まとめ
新しいテーマへの投資はハイリスク・ハイリターンです。
大型成長株のように、買ったら放っておくだけでどんどん上がっていくというものでもなく、適切な売買管理や長期的な視点が重要です。
今回の記事ではまだ始まったばかり、あるいはこれから始まろうとしているテーマをリストアップしています。
だからこそ、今のうちから情報収集を始めることが、未来の大きなリターンに繋げる第一歩になることでしょう。


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