数学の部屋 大人の学び直し数学⑦:量子ゲート理解の最重要知識「行列」の基礎
量子プログラミングの学習を進める上で必要になる前提知識は数々ありますが、いよいよ最後の最重要数学的基盤、「行列」の知識を習得します。
これまでの記事では、量子状態が複素数のベクトルで記述され、その変化が回転(オイラーの公式)によって表されることを学びました。
では、この状態の回転を実際に量子ビットに作用させる「操作(演算)」とは何なのでしょうか。
その答えが、「行列」です。
量子ゲート(NOTゲート、アダマールゲートなど)、つまり「量子コンピュータが行う演算」は、すべて行列という形で表現されます。
本記事では、線形代数全体の知識ではなく、あくまでも量子プログラミングで必須となる計算スキルに対象を絞り込みます。
具体的には、行列とベクトルの積(ゲートの作用)や、エルミート共役など、量子ゲートを扱うために絶対に不可欠な操作に特化して解説します。
この記事は、基本的な量子ゲートの仕組みを完全に理解し、量子計算の核心に踏み込むための最終準備として執筆しました。